Atelier claudia
FAQ
A:ジュエリーは主に、鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)の2種類の製法があります。
●鍛造 伝統的ジュエリー技法で、長い歴史を持つ技術です。 ルーツは江戸時代の錺の技法までさかのぼるといわれています。 金属の塊を熱し、叩いたり伸ばしたりして成形していきます。 金属を鍛えながら形にしていく方法で、多くの手間を必要とします。 加工硬化と呼ばれる金属組織の変化が起きることで、密度が高く強度のあるジュエリーになります。 変形にも比較的強く、金属表面の硬度も高い傾向にあります。 重量感があり表面硬度も高いため、磨いた際の輝きも強くなります。 ただし曲線や複雑なデザインのジュエリーを作る事が難しく、大量生産に向いてません。
●鋳造 アメリカで発達し、日本では昭和40年以降に隆盛したジュエリー製法です。 量産を可能にし、低コスト化に貢献しました。 ワックスと呼ばれる樹脂を削り(又はコンピューターを使用し樹脂原型を造形)、指輪の「原型」という型を作ります。 溶かした金属を流し込んで固めることで造形する製法です。 複雑なデザインの商品に向いていて、型を作ることで大量生産が可能になります。 今では多くのジュエリーがこの製法で作られています。 ただし型に流し込む際に気泡が混入してしまい、「ス」(金属内部の穴)ができてしまうことがあります。 金属が鍛えられていない事と気泡が入る事(金属密度にムラ)があるため、比較的柔らかく変形する傾向があります。
A. 保管方法について
貴金属は合金にするなど強度・硬度は高められていますが、基本的にはデリケートなものです。 なるべく硬い物との接触を避けて、保管は一つ一つ布でくるむか小分けにして保管する事が望ましい方法です。 また携帯する際にも、ケースやポーチなどを利用しジュエリー同士や他のものと接触しないよう心掛けて頂きたいです。
A. お手入れについて
汗、化粧品、ほこりなど貴金属が汚れる原因は多種多様です。 手に取ったり身に着けた後には、柔らかな布やセーム革でから拭きする事をおすすめします。 簡単な洗浄方法では、ぬるま湯で薄めた中性洗剤に浸けると汚れが落ちます。 細かい部分は柔らかなブラシで軽くこすると(チェーンのつなぎ目なども)綺麗になります。
その後かならず真水でよくすすいでから、柔らかな布で水分をふき取り十分に乾燥させる(過熱は避けて)ことが大切です。 (尚、洗液は使用の都度新しいものに取り替えて下さい。) 市販の宝飾用洗浄液や超音波洗浄機があります。 便利で簡単に洗浄できますが、石付ジュエリーなどでは注意が必要ですので使用方法を必ず読んでからご使用頂きますようお願いします。 当店では取り扱いがございませんが、エレクトリックフォーミング(電気鋳造)製品については水分が中に残り変質する可能性もあります。 こちらにつきましてはご購入の店舗様、又はメーカー様など専門家の方にお問い合わせ頂くことをおすすめします。
※洗浄液での洗浄は濃度やブラシの硬さなどに注意が必要です。 専用の磨き布又はクリーナーなどをご使用の際も同様で、ブラシが硬かったり研磨剤の粒子が粗いものをご使用した場合に細かい傷が入り、曇った様な状態になってしまう恐れがあります。 お手入れでお困りの際は、当店又は専門店へお問い合わせ頂くか直接販売店へお持ちいただく事をおすすめ致します。